<6日目> 東北地方ツー リング〈日本海側〉(深浦大岩海岸、千畳敷、五所川原、十三湖、龍飛崎)

2021年12月30日

2016年7月2日(土)曇りのち雨、強風
能代~龍飛崎(走行距離221㎞)

今日は津軽半島の北の果て「龍飛岬」を目指します。途中、海岸線を走るJR五能線と並走。列車と旅している気分になりますね。深浦の大岩海岸、大戸瀬崎の千畳敷を見学し、五所川原駅へ。

十三湖から龍飛崎へ向かう海岸線で「地滑りで通行禁止」の看板があり、行く手を阻まれます。迂回すると、山中で濃霧が発生!風は轟く!さあ大変!!

🏍️バイク旅6日目、スタートで

旅人の湯・いい湯旅立ち

朝、ホテルの旅人の湯」に入り、気分はさっぱり。エントランス前で荷造りをしていると雨が降りだす。レインウェアを着て10時に出発する。

ホテル前の7号線を左方向に走り、2つ目の信号を右折する。101号(大間越街道)を北上し、八峰町を過ぎると白神山地の山並みが迫る。海岸線に目をやるとJR五能線の鉄路が見えた。

日本海側で旅人に出会う

道の駅「お殿の水」で休憩。秋田県と別れ、青森県に入る。101号線はJR五能線と交差する箇所があり、踏切で4回も一時停止する。深浦を過ぎると漁港が見え、ウミネコが鳴いていた。

小雨まじりの中、深浦の大岩海岸に立ち寄る。国道から約100mの遊歩道を進み、海岸突端の奇岩まで歩く。

大人一人が通れるほどの洞穴内の階段を上り、岩上から日本海を一望する晴れた日は、岩木山や白神山地が見えるらしい。

弘南バス停「大岩入口」で広島のご夫婦に写真を撮ってもらう。「秋田空港からレンタカーで旅行中」と言う。

道の駅「ふかうら」で休憩。自転車後部に湘南、日本一周」のプレートを付けた"オジサン青森へ向かうBMWの"外国人ライダー“と出会う。14時40分頃、大戸瀬崎の千畳敷を見て、鯵ヶ沢(あじがさわ)へ向かう。

海岸線に沿って五能線列車と並走

能代から鯵ヶ沢までの道は、ほぼJR五能線と並進する。ふと右側の高台を見上げると、五能線の特急電車が走っていた。バイクの走行メーターで推測すると、時速90~100㎞のスピードで走っている。

JR五能線の人気の秘密は、青森から秋田の全区間の約6割を風光明媚な日本海に沿って走ることにある。ローカル線のランキングで常に上位に入るのに納得する。

五所川原」の地名に興味があり、そのまま101号線をJR五所川原駅まで走る。商店街を見ながら、駅周辺を周回する。

十三湖の湖面は荒涼としていた

折り返して、道の駅「森田」を過ぎた所で右折し、185号線に出る。つがる市内から「十三湖」までの長い直線路を走ると、ようやく「十三湖中の島ブリッジパーク」に到着。

十三湖は、津軽半島北西部の岩木川の河口にある県内で3番目の大きな湖で、海水と淡水が混合した、いわゆる「汽水湖である。十三湖の橋を渡ると強い風が吹き、湖面は荒涼とした風景に囲まれ、寒そうだった。

17時50分、十三湖の駐車場で閉店間際の店の人に龍飛崎への道を尋ねる。

龍飛崎への道は地滑りで通行禁止

12線、339号線で小泊の山中を抜けると海岸線に出る。海はうねり荒れていた。
339号線で北端の龍飛崎を目指すも「この先通行禁止、これより先は地滑りの為通行できません」の看板があり、行く手を阻まれる。やむなく方向転換する。ふと高台に目をやると車中で海を眺めている青年がいた。

龍飛崎へのルートを尋ねると、快くiPadで迂回ルートを教えてくれた。龍飛崎までは28㎞もあるという。

濃霧が発生!行く手を阻まれる!

山間を走行中、龍飛崎の約8㎞手前で濃霧が発生!瞬く間に視界不良となる。風はビュービューと唸る。
バイクから黒煙が噴き出たので停車する。よく見るとライトの光が渦巻く霧に反射し、黒煙のように見えたのが原因だった。

車両の往来もなく、濃霧と強風で心細くなる。ここで遭難するわけにいかないと冷静に考え、微かに見える白のセンターラインを目印に超ゆっくりと山を下る。やっとの思いで龍飛崎の入口に辿り着いた。人生初めての経験で自然の厳しさを知る。

今日の宿探しも大変!

龍飛崎漁港で宿を探す。手前の民宿は満室、港の奥の津軽海峡亭」で宿が取れた。20時20分到着。心底助かった。強風でバイクが転倒しないよう奥まった場所に移動する。

民宿では2組3名の先客が食事中で、ご夫婦は大田区から秋田に来て、レンタカーで観光中。もう一人は東京から車で観光中とのことだった。

民宿の建物は、強風で大きく揺れた。龍飛岬は「風の岬」として知られているが、台風並みの風だった。

まとめ

能代市出発:10時00分
龍飛崎到着:20時20分
走行距離:221㎞
給油料金:1,523円(@121/12.6ℓ)
宿泊施設:津軽海峡亭