<9日目> 北海道ツーリング〈日本海側〉(乙部温泉、瀬棚、泊町鰊御殿、神威岬、余市ウィスキー工場、小樽駅)

2022年1月16日

2016年7月5日(火)快晴
乙部温泉~小樽(走行距離312㎞)

積丹半島に続く無数のトンネルには驚きですね。ざっと数えるとトンネルは20数本、総距離は約35㎞です。
狭隘な海岸を縫って岩盤をくり抜いたトンネルを走り抜けると、積丹の透明な海と断崖絶壁の海岸線が見えてきます。明治になって鰊漁が全盛期を迎えると、泊町では50を超える鰊番屋が立ち並んだとあり、往時が偲ばれます。

鰊御殿とまり

🏍️バイク旅9日目、スタートです。

天気良好、山、海の絶景を堪能

乙部町のホテルを9時40分出発。温泉入口を右折し、229号線(檜山街道)に出る。日本海の大海原を間近に見ながら北上し、小樽を目指す。途中、トンネル前でゴジラに似た岩を見かけた。豊浜トンネル(1270m)を通り抜け、道の駅てっくいランド大成」で休憩。つぎに、宮野交差点を右折し山間部を走ると、北檜山に出た。近くの瀬棚のフェリーターミナルがある。(ハートランドフェリー運航の「瀬棚~奥尻」航路は、2019年3月で廃止となっている

狭隘な海岸、山がちの地形を貫くトンネル

国道229号線は、小樽市を起点に余市町、神恵内村、岩内町、寿都村、瀬棚町などの日本海沿いの町村を経て、江差町に通じる延長284.4㎞の幹線道路である。

瀬棚から数分北上すると、海岸左手に「三本杉」、「ろうそく岩」と称される奇岩がそびえ立っているのが見えた。さらに北上すると、虻羅トンネル(1065m)に中小のトンネル、つぎに茂津多トンネル(1974m)、狩場トンネル(1648m)、兜岩トンネル(1371m)、白糸トンネル(1806m)へと続く。

過去にトンネル事故発生

狭隘な海岸を縫うように走るため、岩盤をくり抜いたトンネルが無数にある。現在、229号線が半島を海岸沿いに巡っているが、1996年まで神恵内村・積丹町の間は未開通区間だった。便利になったが、1996年に229号線の余市町・豊浜トンネルで巨大な岩盤崩落事故が起きている。古いトンネル内は薄暗く、路面が濡れたところもあり、慎重に運転を心掛けた。

旅人たちの会話は弾む

昼食のため、道の駅よってけ島牧」に寄ると、休館だった。「さて、どうしょうか」と思案していると、白神岬で会った「足立ナンバーの人」と再会。ワゴン車で旅行中の「春日部ナンバーの人」も加わり、旅の雑談となった。「春日部から、高速道路で新潟へ行き、カーフェリーで小樽まで来た。道内各地を回り、今日で13日目。これから青森の友人のところに寄って、1週間後、家に戻る予定」と話していた。

まだまだ続く長いトンネル

昼食処を目指し出発する。太平トンネル(1100m)を通り、弁慶岬までアップダウンの道を走り、寿都町のセイコーマートで昼食を取る。日本海を眼下に見ながら、229号線(ソーランライン・雷電国道)で積丹半島へと向かう。刀掛トンネル(2574m)、弁慶トンネル(1048m)、雷電トンネル(3570m)と長いトンネルが続く。

かつて泊町もニシンラッシュに沸く

岩内町から泊町へと進み、ホリカップトンネル(1443m)を抜けると、泊町有形文化財「鰊御殿とまりに到着。かつて泊町もニシンラッシュに沸いていたのだろう。館内には、鰊漁の様子を物語る貴重な品々が展示・保存されている。

受付所で泊原子力発電所の位置を聞くと「ここからは見えないが、次のトンネル手前なら、後方に少しだけ見えますよ」と教えてくれた。

積丹半島の青い海と断崖の景観が美しい

さらに、兜トンネル(1075m)、茂岩トンネル(1142m)、大森トンネル(2509m)、川白トンネル(2106m)、西の河原トンネル(1834m)、神岬トンネル(1162m)と続き、険しい断崖絶壁の海岸線沿いのトンネルを走り抜けた。積丹半島の付け根にある「神威岬」に立ち寄り、「チャレンジの小道」という遊歩道を20分歩くと、突端にある岬が見えた。積丹の透明な海と断崖絶壁の海岸線は美しかった。駐車場で夕景のシャッターチャンスを狙い、車中待機する人がいた。

NHK朝ドラ「マッサン」の舞台地、余市へ行く

積丹町を通り、余市方面へ向かう。沖歌トンネル(2050m)、豊浜トンネル(2228m)、滝ノ潤トンネル(1320m)を通り、余市町に到着。NHKの朝ドラ「マッサン」で有名になった余市のニッカウヰスキー工場前で写真撮影をした。

一人で泊まるには広すぎる部屋

余市から小樽までの距離は28㎞。余市で泊まることも考えたが、小樽まで足を延ばすことにした。18時50分、スマイルホテル小樽に到着。予約時に「和室は、6畳と8畳続きの部屋です。布団を4枚敷いてありますので、お好きなところでお休みください」と言われた。

今日走ったトンネルは20数本で、走行距離にして約35㎞あった。積丹半島一周のツーリングは、トンネルなしでは語れない。

まとめ

乙部町出発:9時40分
小樽駅到着:18時50分
走行距離:312㎞
給油料金:1,570円(@116.8/13.44ℓ)
宿泊施設:スマイルホテル小樽(6,700円)