<10日目> 北海道ツーリング (小樽駅、小樽運河、増毛駅、苫前町、稚内駅、ノシャップ岬)

2021年12月30日

2016年7月6日(土)晴れ
小樽~稚内ノシャップ岬(走行距離352㎞)

「♪どこか遠くへ行きたい」と思いながら、小樽運河にやってきました。石狩川の橋上で強風に煽られ、廃線前の増毛駅に立ち寄ります。ちょっと淋しいですね。海岸でキタキツネを見ました。オロロンラインで大海原を間近に見ながら、稚内のノシャップ岬を目指します。

🏍️バイク旅10日目、スタート

小樽運河・散策路を歩く

9時30分、小樽のホテルを出発。駅前通りから右手のホテルノルトを右折し、小樽運河を散策する。早朝から小学生や中学生たちが運河を見学していた。

北海道有数の観光地、小樽の象徴といえば「小樽運河」。運河沿いの石造倉庫群は大正時代のまま残され、レストランなどに再利用されている。夕暮れ時はガス灯が灯され、昼間の雰囲気と大きく変わる。

運河散策路にはご当地ソングの代表格「小樽のひとよ」の歌碑があり、観光バス専用駐車場には、30台超えのバスが停車。運河周辺は、東南アジア系の観光客で賑わっていた。

走行中、横風に煽られる

小樽運河から5号線に出て、銭函を左折し、337号線を北上する。石狩市の花畔から231号線を北上中、石狩川に架かる「全長1,412.7mの石狩河口橋」で強風にあおられれ、ニーグリップを意識しながら、前傾姿勢で横風に耐えて走る。

231号線もトンネルがいっぱい

国道231号線は、札幌市北区から留萌市に至る一般国道である。トンネルには山を完全にくり抜いたトンネルと、海側のみ外が見える構図になっている「覆道」の2種類がある。

石狩市の厚田「あいロード夕日の丘」に寄り、昼食に山菜そばを食べる。厚田から太島内トンネル(2454m)、新送毛トンネル(2995m)と走り、二ッ岩トンネル(1793m)、浜益トンネル(4216m)、日方泊トンネル(2900m)、大別刈トンネル(1992m)と長いトンネルが続く。

随所でトンネル補修工事

数本のトンネル内で補修工事をしていたが、交通量は少なく、渋滞はなかった。連続するトンネルで休憩する箇所はなく、ようやく「大別刈スノーステーション」で休憩することができた。しばらく走ると、増毛町に到着。

廃線予定の「増毛駅」を見学

増毛町は、道北と道央を結ぶ交通の要所として、漁業を中心に栄えた町である。JR留萌本線終着駅の「増毛駅に立ち寄り、旧商家丸一本間家酒蔵ニシン北前船などの観光スポットも見学する。

2016年度中にも廃止が予定されている「増毛駅は今回が見納めとなる。鉄道の発着が無くなった後は、観光・交流施設として改修・利用されるようだ。増毛駅前で、荷物を沢山積んだハーレー1600㏄の神戸ナンバーの人に会う。「舞鶴~小樽間はフェリー、これから礼文島へ。北海道は4年連続のツーリング(テント泊中心)」と話していた。

道路横切るキツネに遭遇

留萌市増毛町から海沿いを北上し、苫前町の郷土資料館前で休憩。途中、キツネが道路を横切り、海岸沿いに移動していた。北海道での遭遇率№1の野生動物はキタキツネという。褐色の毛並みで、痩せていた。

日本海オロロンラインを走る

日本海オロロンラインは、北海道日本海側・石狩市から留萌町、小平市、苫前町、羽幌町、初山別町、音別町、天塩町までの国道231号線・232号線の愛称である。増毛町から「神戸ナンバーの人」と一緒にバイクを走らせ、苫前町で別れた。

苫前町から羽幌町、初山別村までの海岸沿いの道は、緩やかな高低差があり、ふんわりふんわりの走行感覚だった。さらに遠別町、天塩町へと海沿いの絶景ロードを走る。天塩からは40号線(稚内国道)を北上し、238号線に合流。目の前は宗谷湾である。左折後、しばらく走ると宗谷本線の稚内駅に到着。

最北の地、ノシャップ岬

駅前アーケードでは、お祭りの出店があり、観光客で賑わっていた。夜遅かったが、ノシャップ岬の突端まで行く海の色は鮮やかなグラデーションで、筆舌できないほどの美しさに感動する。折り返し、宿探しをすると、近くで「小さなホテル燈」が目に入る。今夜は稚内宿泊となる。20時到着。

因みにノシャップ岬は、アイヌ語でノッ・シャムといい、「岬が顎のように突き出たところ」「波の砕ける場所」の2つの意味からきているといわれる。

まとめ

小樽出発:9時30分
稚内到着:18時30分
走行距離:352㎞
給油料金:1,587円(@128/13.4ℓ)
宿泊施設:小さなホテル燈