〈2日目〉日本縦断バイク旅―北関東・東北地方編

2022年4月24日

中禅寺湖畔~会津若松(走行距離217km)

栃木県には観光スポットが多数ある。
今回は、中禅寺湖華厳の滝日光東照宮などを観光する。
そして、福島県の奥会津の観光スポット「大内宿」へも足を延ばす。
江戸時代にタイムスリップしたような気分で、会津若松へ向かう旅である。

半月山展望台から中禅寺湖、男体山を眺める

日光山中禅寺を参拝

2017年7月11日(火)。晴れ。昨夜のレストランで朝食をし、8時に民宿を出発。
中禅寺湖畔沿いを左方向へ数分走ると坂東十八番札所日光山中禅寺」に到着。

朱塗りの社殿が目を引く。祀られているのは、立木を観音様に彫刻した「立木観音」である。
住職が寺の中を案内してくれた。早朝のため、他に参拝客はいない。

半月山展望台へ上る

近くの半月山展望台までバイクで駆け上がる。
朝方の冷気が心地良い。
民宿の主人が話していたように、第一展望台から男体山中禅寺湖が一望できた。
第二展望台へ上る道は、くねくねと回り、慎重に走る。
第二展望台からは近くの山並みと遠くの山容が見えるだけで、中禅寺湖は見えない。
終点の半月山駐車場から足尾の山々が見渡す。

華厳の滝、日光東照宮を見学

華厳の滝を見る

9時10分、半月山を出発。左側に中禅寺湖を見ながら、120号線に合流。
右折すると、すぐに「華厳の滝」に着いた。日光は48滝といわれるくらい滝が多い。
日光周辺で最も有名なのが華厳の滝である。
中禅寺湖の水が高さ97mの岸壁を一気に落下する滝は、天然のクーラーのようである。

いろは坂を下り、東照宮へ

東照宮に向かうため、山岳道路の「いろは坂」を下る。
いろは坂は、栃木県日光市馬坂から中禅寺湖畔間の国道120号線の坂道である。
下り専用が第一いろは坂、上り専用が第二いろは坂。合計48ヶ所もの急カーブがある。
日光東照宮二荒山神社を参詣する。三仏像は修理中だった。
東照宮を訪れるのは、高校の修学旅行以来、今回で3度目である。

日光から大内宿へ向かう

日光街道を走る

東照宮を後にして、今市を経て、121号線(日光街道・会津西街道)を北進する。
鬼怒川温泉川治温泉を過ぎると、急に山間が迫ってきた。車の往来は少ない。
121号線は、上三依塩原温泉口から400号線と交わり、352号線、400号線の3本の国道が重複して走っている。

かつての田島宿へ

日光市西川付近で「日光市街まで30km」の道路標識と錆かかった白いアーチ状の橋を見かけた。
さらに北上すると、道の駅「たじま」に到着。
ガイドブックに「田島は、江戸時代に南会津の中心地で日光街道の宿場として栄えた。
また、会津盆地から南下する会津西街道と日光街道の今市を結ぶ拠点として、年貢米輸送や参勤交代にも利用され重要度の高い街道でもあった」とある。

日光は蕎麦の名産地

走行中、「手打ちそば」の店が多いのが印象に残った。調べてみると、日光は蕎麦の名産地
その土地ゆえ、日光では100店舗を超える蕎麦屋があるという。
昼夜の気温差の激しい山間部で発生する朝霧と夕霧の影響で品質の高い蕎麦の実が取れる。
県外からも足を運ぶ人が多いようだ。

塔のへつりを見逃す

田島から121号線、289号線を北東に進むと、会津鉄道の鉄路がときどき見えた。
途中、「塔のへつり」に寄るつもりだったが、道路標識を見失ったようである。
「へつり」とは、地元の方言で断崖のこと
この渓谷は、塔の形が立ち並ぶ断崖という意味から「塔のへつり」と名づけられている。
ここは、以前、妻とバスツアーに参加し、見学した場所である。

大内宿を見学

湯野上温泉を左折し、329号線で大内宿へ向かう。15時30分に大内宿に到着。
かつては、江戸へ向かう大名や旅人の宿駅として重要な役割を果たしてきたのだろう。
茅葺き屋根の民家が並び、タイムスリップしたかのような歴史情緒を感じた。
ピーク時間を過ぎていて、観光客はまばらだった。「ねぎそば」を食べられずに残念。

大内宿を散策中、茅葺き屋根を葺きなおしている家を見た。
ここもバスツアーで回った場所である。
16時に大内宿を出ようとすると、にわか雨が降ってきた。
あわててレインウェアを着用。しばらく走ると雨は止んだ。

会津若松で宿を取る

会津若松へ向かうには、121号線と131号線の2つのルートがある。
大内宿の交通整理の人に聞くと、「131号線の方が快適だよ」と教えてくれた。
131号線は、会津盆地から奥会津へと会津地方屈指の峠越と、山々を下るワインディングの連続だった。
田畑がひらけてくると、23号線に突き当たる。
その手前でレインウェアを脱いでいると、遠くで17時のチャイムが鳴った。

23号線を右折し、南会津・上三寄線を走ると121号線に合流する。
左折後、北進すると前方に会津若松城(鶴ヶ城)が見えてきた。
宿泊先を探すため、東山温泉へ向かう。
トンネルを抜けると、T字路となり、周囲の温泉街は廃業したホテルが多く、うす暗かった。
折り返して、トンネル手前のホテルで宿泊する。

まとめ

中禅寺湖畔出発:8時00分
会津若松到着:18時00分
走行距離:217㎞
給油料金:1,700円(@131円、12.98L)
宿泊施設:東山パークホテル 新風月(伊東園ホテルズ)