ツーリング計画の立て方―日本縦断バイク旅〈北関東・東北地方編〉

2022年4月10日

はじめまして、“ n-tabibito ”です。
わたしは、定年を機に2016年夏「日本一周バイクひとり旅」をしました。
日本一周を最後に、バイク人生を終わらせるのはもったいない。
そう思うと、今度は「日本列島の内陸部を旅したい」という気持ちが湧いてきました。

二度目の日本一周は、内陸部縦断バイク旅

日本一周バイク旅は、海沿いの比較的近い城と岬を中心に巡り、それらを繋いでいく旅だった。
64日間の旅は、思い返してみれば楽しいことがいっぱい。
バイク旅の魅力が自分なりに人生を豊かにしてくれた。
バイクだからこそ、その思い出は特別なものとなる。

日本の国土は縦長で、山もあれば川もある。
それぞれの地域に特色がある。
もう一度、雄大な絶景の道を走りたい。
山岳地帯を貫き、縫って走るワインディングロードを走りたい。
温泉地にも寄ってみたい。
・・・こんどは日本列島の内陸部を旅したくなってきた!

やっときた青春の旅

わたしの旅の相棒は、ずっと〝 ホンダCB1300SB ”である。
本記事を執筆中の年齢は71歳。いまだに1300㏄のバイクを乗り回している。
もしあなたが、若者や中高年だとすると、バイクに乗れる人生は、まだ数十年もある。
年齢のチャージはできない。ちょっと、うらやましいな~!

わたしは43年間の会社人生にピリオドを打ち、ようやく自由になる時間を獲得できた。
介護という制約はあるが、わが青春の復活である。

■夢の旅は続く

母親の介護があるため「日本縦断の旅」は数年に分けて、ツーリングすることにした。
2017年夏 北関東・東北地方をめぐる旅(66歳)
2018年夏 北海道・離島をめぐる旅(67歳)
2019年夏 中部・北陸地方をめぐる旅(68歳)
2020年夏 関西地方をめぐる旅(69歳)
2021年夏 中国・四国地方をめぐる旅(70歳)
2022年夏 九州・沖縄地方をめぐる旅(71歳)

日本人の平均寿命は2016 年の厚生労働省の調査では男性が80.98 歳、女性が87.14 歳とある。
一方、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳ともいわれている。

人の命には限りがある。そう思うと、もっと楽しみたくなってきた。
一度きりの人生を振り返ったときに、後悔だけはしたくない。
そういうわけで、わたしは心の赴くままに旅をすることにした

旅のテーマを決める

地図を眺めルートをなぞると、いろいろな所に行きたくなる。
北関東・東北地方には、旅のテーマとなり得るものが豊富にある。
限られた日数で旅をするには、テーマを絞らなければならない。
2017年旅のテーマは、「自然景観と歴史の息吹に触れる旅」とした。

旅のテーマの参考)
東北地方は、民謡、歌謡曲と歌が多彩である。
民謡であれば、津軽じょんがら節、ドンパン節、南部牛追唄、さんさ時雨などがある。
歌謡曲では、北国の春、みちのくひとり旅、津軽平野、リンゴ追分、お岩木山、雪国などがある。

戦国武将には、伊達政宗、上杉景勝、直江兼続、最上義光、さらに上杉鷹山などがあげられる。
会津武家屋敷、米沢城址、横手城、角館武家屋敷、弘前城なども見ておきたい。

東北地方は、日本海と太平洋に囲まれて、その背中に奥羽山脈があり、その真下に那須火山帯がある。日本海側に出羽山地があり、太平洋側には北上高地がある。当然、温泉があり、十和田湖や田沢湖などのカルデラ湖もある。

さらに、東北地方といえば、松尾芭蕉、宮沢賢治、石川啄木、男鹿半島、リンゴ、サクランボ、リアス式海岸、三陸海岸、気仙沼港などの漁港、津軽塗、南部鉄器、原子力関連施設、風力発電、日本三景の松島、平泉の中尊寺金色堂、戊辰戦争、白虎隊などもあげられる。

旅のルートを決める

関東地方を北と南に分けると、
北関東は、いずれも福島県に面し、太平洋側から茨城県栃木県群馬県がある。
南関東は、1都3県(埼玉県千葉県神奈川県)を含め、首都圏といわれる。
東北地方は、上と下を青森県と福島県で囲み、その間に縦横それぞれに秋田県、岩手県、山形県、宮城県が並ぶ。

■ルート計画

わたしの居住地は東京だから、埼玉県を通らなければ、北関東へ行けない。したがって、
東京都→埼玉県→群馬県→栃木県→福島県→山形県→秋田県→青森県→岩手県→宮城県→福島県→栃木県→茨城県→千葉県→神奈川県→東京都」の順でルート計画を立てた。

最初に、埼玉県の坂戸市、東松山市を抜け、17号線を北上。
群馬県に入り、前橋市、昭和村を通り、120号線で北東へ進む。
栃木県のいろは坂を通り、福島県へ入る。・・・こんな感じである。

■以下は、出発地~宿泊地を表示

1日目東京都八王子市~栃木県日光市中禅寺湖畔
2日目栃木県日光市中禅寺湖畔~福島県会津若松
3日目福島県会津若松~山形県米沢市
4日目山形県米沢市~山形県尾花沢市銀山温泉
5日目山形県尾花沢市銀山温泉~秋田県角館温泉
6日目秋田県角館温泉~青森県弘前市
7日目青森県弘前市~青森駅前
8日目青森駅前~岩手県盛岡駅前
9日目岩手県盛岡駅前~岩手県一関
10日目岩手県一関~宮城県白石
11日目宮城県白石~栃木県那須塩原駅前
12日目栃木県那須塩原駅前~千葉県成田市東町
13日目千葉県成田市東町~東京都八王子市

ツーリング3つの事前準備

北関東・東北地方は見所がいっぱいある。
効率よく観光するため、以下のような準備をした。

①北関東・東北地方の旅程表を作成する。
ツーリングマップル「関東・甲信越」「東北」に走行ルートをラインマーカーで表示する。
③家族にも机上旅ができるよう、日本地図に走行ルートを落とし込む。

携行するバッグは3つ

テント宿泊でないため、バイクの身軽さ、機動性が損なわれない程度にバッグは3つとする。
走行中の落下防止のため、固定バンドを用意する。
シートバッグには3日分の着替え、予備のジーパンと靴、ミニパソコン等を収納。
タンクバッグにはツーリングマップとレインウェアを収納。
ウエストポーチには、スマホや貴重品などを収納する。

ツーリング予算を決める

日本一周バイク旅では、1日平均の旅費は約1万2千円だった。
毎日、何かしらの宿に泊まるため、宿代が嵩む。
今回の旅行は13日間を予定しているので、12,000×13=156,000の計算となる。
各地の観光地をめぐり、温泉にも浸かりたいので、余裕を見て現金25万円を用意した。
クレジット払いを基本とし、現金はなるべく使わないことにした。

まとめ

わたしのライテクは街乗り程度だったが、それでも日本一周することができた。
大きな収穫は、「バイクで旅することの楽しさ」と出会ったことだろう。
終わらぬバイク旅とその魅力を求めて、日本縦断バイク旅〈北関東・東北地方編〉が始まる。
本ブログが、あなたの「ツーリング計画の立て方」にお役に立てることができれば幸いです。